2018年3月30日、渋谷WWW Xで行われたライブ、「1 on 1 on 1 vol.1 大森靖子と向井秀徳とあなた」についてレポート。併せて向井秀徳(NUMBER GIRL、ZAZEN BOYS)と大森靖子を好きになった経緯についても書いています。
※お詫びと注意 : 本記事は書きかけのまま寝かしてありました。公開が遅れた2018年の出来事なことをご了承ください
はじめての渋谷WWW X
2018年3月30日、東京。僕はこのライブのために札幌から東京へ。会場は渋谷WWW Xという初めて訪れるライブハウス。ペニーレーン24よりは少し狭い。WWW Xは一度4階に上り、その後ライブ会場の2階へ下る、不思議な作り。
整理番号はB8。一見、若い番号に感じますが、Bの前にAの500番ぐらいまであり、実質は600番代ぐらい。このABシステム、わかりづらい…Aは大森靖子ファンクラブなんでしょうか…。
ライブ会場の受付で「今日はどちらの方が目当てですか?」と聞かれます。あまり急な問いに「む、向井秀徳です」と答えてしまいましたが、少し後悔。目当てがどちらとかではなくて、向井秀徳、大森靖子、両方とも目当てなんですよ!!!
(後日、Twitterで見たツイートによると、これは言ったどちらかにお金が入るシステムなのかもしれない)
向井秀徳とわたし
NUMBER GIRLを初めて知ったのは確か高校生の頃。アルバム「SCHOOL GIRL BYE BYE」の「OMIDE IN MY HEAD」を聴いた時の衝撃。「なんでこんなにドラムがペコペコで、音質悪いの…」
正直なところ良さはわかりませんでしたが、聴いているうちになぜか惹かれていく。それからNUMBER GIRLを聴き続け、ライブ版でドハマリ…。それからNUMBER GIRLをメインに音楽を聴く高校生活が始まります。
しかし、大学生の時に届いた衝撃のニュース。それはNUMBER GIRL解散。最後のライブは札幌だったにも関わらず、チケットは取れず。僕は一度もNUMBER GIRLのライブに行けないまま、NUMBER GIRLは解散。
「好きなバンドも解散する」
僕にとってそれは強烈な思いに。その後悔を二度としないように、ZAZEN BOYSの結成ライブのライジングサンに観に行ったり、何度か東京のZAZEN BOYSライブにも行きました。
僕はいろんなミュージシャンのさまざまな屋外フェスや、単独ライブに行きましたが、一番カッコイイのはZAZEN BOYSのライブ。まだ見たことのない人はぜひ見てほしい。そして、ZAZEN BOYSのフロントマン、向井秀徳さん。威圧感、発するもの…すへてが大好き…僕の神様のような存在です。
大森靖子とわたし
大森靖子を初めて見たのはJOIN ALIVEでした。「激情系」「ライブがやばい」などさまざまな評判を耳にしていて、曲も知らないままライブに行きます。そしてすぐ圧倒…。それから大森靖子にハマりました。何度も見たのはTIF2013に出る大森靖子。
今日はそんな2人のライブ…大好きな2人のツーマン。「行かなかったら後悔する!」と思い、札幌から東京へ行きました。
向井秀徳ライブ
最初は向井秀徳。「鉄風鋭くなって」から、「ZEGEN VS UNDERCOVER」と、NUMBER GIRLからの曲で、ナンバガファンは歓喜…!確か活性の火でもこの流れだったので、「今日のセトリは活性の火のときと同じような感じかな」と思っていたものの、Fruity Nightなど、初めての曲も聴けて、新たな向井秀徳を知れて嬉しくなります。
- 約束
- 鉄風鋭くなって
- ZEGEN VS UNDERCOVER
- 6本の狂ったハガネの振動
- WATER FRONT
- Fruity Night
中次に流れたのは聴きなれないイントロ。新曲?と思いつつ聴くと、「銀色のナイフで春を切り刻んで…」これは大森靖子の「さっちゃんのセクシーカレー」!!お腹の底から、湧き上がってくる歓喜。
- さっちゃんセクシーカレー(大森靖子カバー)
数ヶ月前ネットで、向井秀徳が大森靖子の「さっちゃんのセクシーカレーを歌った」という情報を見ていました。
「向井秀徳が大森靖子のカバーをやるなんて…!!! しかもさっちゃんのセクシーカレー…!!!」
ライブ映像を探してみたけど、見つかりません。ぜひ聴いてみたい…ずっとずっと思っていました。
そのさっちゃんのセクシーカレーを聴けることに…!! 向井秀徳のさっちゃんのセクシーカレーは本当にセクシー…。女性の歌を唄う男の色気、というのが存分に出てました。エモーショナル。こんなに色気を出して感情にガツンと響かせることができるのかと。歌い終わった後は「さっちゃんズ セクシーカリー」と向井節。
その後「カラス」「サカナ」など、アコエレでは定番の曲を歌いつつ、最後は「はあとぶれいく」でZAZEN後期のファンの心もがっつり掴んで、向井秀徳は終了。
大森靖子のライブ
ギターのペダルスイッチを押し忘れてスタートする、というハプニングがありつつも、激唱からスタート。
1曲目の後「季節の話からすれば良い、というのをまとめサイトで見たんですが…そういえば友達に聞いた話というのは大体、まとめサイトとか、ネットなんですよね」という印象的なMC。
3曲目には「CHE.R.RY」。しかも、バッバッバラ、バッバララララ…これは向井秀徳バージョンの「CHE.R.RY」!!!
YUIのカバーした向井秀徳のカバー。。。ダブルカバー?こんなカバー聴いたことない…!向井秀徳のチェリーを知っている人たち、大歓喜…!!
その後はメドレー形式で短い曲が続きます。
「呪いは水色」ではマイクを外し、アコギのスイッチを切り、生歌へ。生音の弾き語りから、アカペラへ移行。踊りながら歌う大森靖子。これはミュージカル…!!
ミュージカルというのは芝居に歌がつく形式ですが「呪いは水色」は歌に振り付けがつく…いや、振り付けというものではなく、役にがっちり入っている大森靖子。固唾を呑んで見守る観客。この日一番、緊張感があり、大森靖子の表現という刃が心に突き刺さった瞬間でした。
その後、微笑んで「好きだったのよ、あなた、胸の奥でずっと」とユーミンのカバー。途中、演奏を止めて「(私の)元カレの人いますか?」と聞き、会場は爆笑。「あなたを思い続ける~」と歌うと、「あれ、元カレの歌じゃなかった」と戯ける大森靖子も可愛い。
向井秀徳と大森靖子のライブ
アンコール後は向井秀徳と大森靖子が共演するライブ。先に大森靖子が登場し、後に向井秀徳が登場。そして向井秀徳が大森靖子に近づき、抱きしめた。
僕の好きな向井秀徳と大森靖子が繋がっている…。
向井秀徳が「Matsuri Studioからやって来ました向井秀徳です」というと、大森靖子が「体育祭でハッピを着るんですけど、私の高校のクラスの服、背中にみんなマツリスタジオと書いていましたよ」と言う。
向井秀徳「薬師丸先輩の歌を歌いましょう」と歌ったのは「セーラー服と機関銃」。
そして歌われたのは再び「さっちゃんセクシーカレー」。向井秀徳が「大森さん、これやりましょう」と言って始まる。「え!いいんですか?」という大森靖子。大森靖子と向井秀徳で歌う「さっちゃんセクシーカレー」。感動…。
最後はKIMOCHI。椎名林檎が歌ったところを大森靖子が歌う。まるで「私のほうが優れたパートナーですよ」と言わんばかりに…向井秀徳が言う「十分に、気持ちは伝わってきます」
そして向井秀徳のラストMC「今週のお客様は大森靖子様でございました。また来週お会いいたしましょう。わたくしMatsuri Studioからやって来ましたThis is 向井秀徳。皆様ありがとうございました」
関係性と歴史。今までの大森靖子と向井秀徳の関係性と歴史の点と点を線で結んだライブ。点を知ってれば知ってるほど歓喜のライブでした。