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NUMBER GIRL再解散によせて

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約6分

NUMBER GIRL、再解散。

かつてないほど素晴らしいライブをしていたNUMBER GIRLの盛り上がりに亀裂を入れるような宣言が行われました。2022年8月13日土曜、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO」2日目のSUN STAGE。その宣言は向井秀徳流の透明少女に繋がる口上と、最高潮の盛り上がりを迎えた透明少女の演奏後に行われました。

NUMBER GIRL解散MC

「皆さん、お話がございます。ちょっと聞いてください。2019年に我々、NUMBER GIRLが再結成しました。ライジングサンロックフェスティバルに出演することが再結成の目的、目標でありました。しかしながらですね。開催中止が続きまして、これが叶わん。叶わなかったわけよ。今日はですね。その落とし前をつけるためにやって参りました。お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。ウエスの若林さんに感謝の気持ちを申し上げます。そして皆さん、お集まりいただいた皆さん、本当にありがとうございます。この決着をつけまして、我々、NUMBER GIRLは再び解散します。今年の年末、2022年12月12日、神奈川県の横浜にあるぴあアリーナでライブをやります。それが最終公演となって、そこで俺ら、バラけます。聞いてほしい。諸行無常は無情である。よく聞け。諸行は無常である。福岡市博多区から参りました。NUMBER GIRLです。ドラムス・アヒトイナザワ」

事態を飲み込めない観客

向井秀徳の口から聞いた時は思わず信じられませんでした。向井秀徳流の冗談かと。おそらくSUN STAGEに集まった人たちは同じ気持ちだったと思います。しかし訂正もないまま進んでいく進行に、これは「冗談」じゃなくて「事実」だということを受け入れるしかありませんでした。

「やめないで!」 声出しが厳禁のステージでも叫んだ人がいました。僕も叫びたかったよ。 だけも、ぐっと言葉を飲み込んだ。声出しは厳禁でした。しかしそれ以上に僕らが口を挟むことなんてできないのです。向井秀徳が決めたことに対して。

二度目の解散。節目に北海道を選ぶ向井秀徳

解散は悲しい。NUMBER GIRLの解散を聞いたのは2回目です。ひとつのバンドの解散を2回聞くことなんてあるんでしょうか?僕は初めてです。 NUMBER GIRLの解散は悲しい。だけど、複雑な気持ちになった。解散は受け止めた上で嬉しい気持ちもあります。 それはこの北海道の土地で解散を直接宣言してくれたこと。

福岡市博多区からやってきたNUMBER GIRLは、北海道と不思議な縁があります。2002年、NUMBER GIRLが解散した場所は札幌のペニーレーン24。

2003年、ZAZEN BOYSの結成初ライブはRISING SUN ROCK FESTIVAL 2003(直接観た)。NUMBER GIRLの再結成で初フェスの予定がRISING SUN ROCK FESTIVAL 2019(しかし台風で中止)。

節目に北海道を選ぶ向井秀徳。NUMBER GIRLの解散を初めて宣言したのはRISING SUN ROCK FESTIVAL 2022。落とし前に来てくれて、本当にありがとう。

格段に演奏力が向上したNUMBER GIRL

嬉しい気持ちのもう一つはNUMBER GIRLの演奏力が格段に向上したこと。NUMBER GIRLの再結成直後のツアーで沖縄のライブに行ったことがあります。

解散前にNUMBER GIRLを見れなかった僕には初めてのNUMBER GIRLライブ。初ライブは感無量。ただ正直なところ、解散前に聴いた現役時の音源よりは劣ってるように聴こえました。グルーヴ感に乏しかった。やはりバンドはナマモノなんだろうと感じました。

それから配信などで観るNUMBER GIRLも解散直前のレベルには達してないように思えました。だけど、今回のライジングサンは部分的には解散直前ライブと同等、曲によっては現役当時を超えてるように思えました。

「ZEGEN VS UNDERCOVER」千手観音のように叩くアヒトイナザワのドラムは華麗で花がありました。「tatooあり」の田渕ひさ子のギターソロはYouTubeにアップしてる「田渕覚醒」と言われた伝説の「tatooあり」より、一小節以上長く、鬼気迫るギターソロでした。

演奏曲もバラエティに富んでいました。再結成当初は初期アルバム「SCHOOL GIRL BYE BYE」「SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT」の収録曲からしか演奏はありませんでしたが、今回は解散直前のアルバム「NUM-HEAVYMETALLIC」から「delayed brain」「CIBICCOさん」を演奏しています。その「CIBICCOさん」の中尾健太郎のベースの迫力が素晴らしかった。

もしかするとNUMBER GIRLは一つの到達点にきてしまったのではないのでしょうか。再結成後のNUMBER GIRLは新曲を出すバンドではありません。NUMBER GIRLを知らない人たちにライブを見せるためのバンドです。もしかすると、再結成後の目標は解散直前の状態になることだったのかもしれません。

ライジングサンのNUMBER GIRLは解散直前のレベルの到達点にきてしまった。かつて「ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまったと感じました」という理由でゆらゆら帝国は解散しました。新NUMBER GIRLもそうかもしれません。そう感じさせるようなライジングサンのライブは素晴らしい状態のNUMBER GIRLでした。素晴らしいライブを見せてくれて、本当にありがとうございます。

セットリスト

  • リハーサル DESTRUCTION BABY
  • 1.タッチ
  • 2.Zegen Vs Undercover
  • 3.Tatooあり
  • 4.Eight Beater
  • 5.delayed Brain
  • 6.CIBICCOさん
  • 7.透明少女
  • 8.OMOIDE IN MY HEAD
  • 9.I Don’t Know
  • 10.IGGY POP FAN CLUB
  • 11.I wanna be your boyfriend