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#路上探険フェス (#路探祭) で購入した本と感想

 2019年12月11日
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約 11 分

「僕のためのイベントじゃん…」と思わず、つぶやいた路上探険フェス(通称、路探祭)に行ってきました。路探祭は2019年11月3、4日に神奈川県の湘南駅で開催。僕は最終日の4日に行ってきました。3日はおもしろ同人誌バザールに出展。

大船駅に路探祭看板が!ワクワク…
大船駅に探祭看板が!ワクワク…

購入した本

こちらが購入した本を山積みに。築城の量…

路上探検フェスで購入した本
路上探検フェスで購入した本(山積み)

並べてみます。

路上探検フェスで購入した本
路上探検フェスで購入した本

買いすぎました(まったく後悔はしていません)。この本をリュックに入れ、神奈川から札幌に背負った本は激重。ですが、イベント中何度も「僕のためのイベントじゃん…」とつぶやいたほど、素敵な人と本との出会いがありました。各本の感想を書いていきます。

美容院鑑賞板橋区編、台東区編、練馬区編、別冊美容院鑑賞

美容院鑑賞板橋区編、台東区編、練馬区編、別冊美容院鑑賞
美容院鑑賞板橋区編、台東区編、練馬区編、別冊美容院鑑賞

碍子系さん(@gaici_kei )著の美容院鑑賞板橋区編、台東区編、練馬区編、別冊美容院鑑賞。路探祭に行って、初めての寄ったブース。ここの出展で楽しくお話でき、その後も楽しく過ごせました!感謝!

美容院鑑賞本は今まで気づかなかった美容院の素敵さに気づける良本。

特に美容院鑑賞初心者には「別冊美容院鑑賞」がありがたい。鑑賞ポイントがわかりやすくまとまっています。タイポグラフィ、戸口窓、サインポール、装飾テントなど…。他の区編の美容院鑑賞でも美容院の写真がただあるだけではなく、路上園芸、戸口、ネオンサインなどパーツ別の紹介が観ていて楽しい。

本の趣旨とは外れますが、本を読んで「美容院鑑賞の難しさ」があるのではないかと思いました。まず美容院を長々と外で眺めて留まることは難しいのでは。店員から「お客さんなのかな?」と思われてしまう。そして中に入ることができない。美容院は喫茶店と違い、簡単にお客さんになることが難しい。

このように意外と外ではじっくり眺めて鑑賞することが難しい美容院を本形式でじっくり眺めることができるのが「美容院鑑賞」の魅力の一つ。

他の路上観察系本も合わせて読むと感じるのが、ジャンルには交差する点があるということ。「美容院鑑賞」本には美容院のタイポグラフィや路上園芸について紹介されていますが、それぞれ別にタイポグラフィマニアや、路上園芸マニアが存在します。

実は隣り合うジャンルが存在
実は隣り合うジャンルが存在

一つのジャンルを突き詰めているように見えますが、実は隣り合うジャンルが存在したり、他ジャンルの知識が必要になってくることに改めて気づかされました。 (優れたプログラムを書くには数学の知識も必要、的な…) 今まで目を向けることが少なかった美容院。今後はもっと注目したい…!

作者の方から反応いただきました。ありがとうございます!

矢印がご案内します

矢印がご案内します

路探祭で出合った本の中で上位に驚いた本が、@toruco さん著の「矢印がご案内します」。

この写真集は矢印について扱った写真集…。なんと「矢印マニア」という方が存在…街歩きして色んなものを撮影したけど、矢印に着目したことはありませんでした。度肝を抜かた…街歩きは奥深い…。

作者の方から反応いただきました。ありがとうございます!

Shuwa is cute – かわいい秀和レジデンス

Shuwa is cute - かわいい秀和レジデンス
Shuwa is cute – かわいい秀和レジデンス

路探祭で購入した@haco_8_5 さん著の「Shuwa is cute – かわいい秀和レジデンス」。

かつて人気だった全国に存在する秀和レジデンスのかわいいところを紹介する写真集。紹介されている箇所はエントランス、バルコニー、白い塗り壁、塔屋、タイル、金物、緑…。

最初はかわいさがわかりませんでした。ただ、本を眺めていると、少しずつかわいさがわかるようになってきて、実際に秀和レジデンスを愛でたい気持ちに。会場で秀和レジデンスの所在について質問したところ「札幌にもありますよ」とのこと。機会を作って、札幌の秀和レジデンスを観に行ってみようと思います。

作者の方から反応いただきました。ありがとうございます!

鉄塔ファン

鉄塔ファン1

鉄塔ファン1
鉄塔ファン1

路探祭で購入した@s_abao さん著の「鉄塔ファン1」

「鉄塔のある風景には情緒がある」から始まる本書は、著者が鉄塔に対しての情緒をふんだんに感じながら、生きてきたことを思わせる鉄塔愛を語る本。

本書に掲載している鉄塔の写真は鉄塔好きではなくても見惚れてしまう美しさがあります。

鉄塔の基礎知識解説から「みたてのたのしみ」では「ゴジラ型」「コックさん型」「チャイナ服型」などユニークな愛称が鉄塔ファン内で浸透してることに驚きます。中でも「青魚さばこ」名義の漫画、鉄塔のつくりかた」は声に出して笑う秀逸な漫画でした…!

鉄塔ファン2

鉄塔ファン2
鉄塔ファン2

こちらも同じく@s_abao さん著の「鉄塔ファン2」。

圧巻だったのは「結界」特集。結界とは送電鉄塔の四本の脚に囲まれた土地。その土地から見上げる鉄塔の結界写真は壮麗。吸い込まれそうな感覚を覚える美しさ。

「鉄塔ファン2」では1に特集されていた「エア巡礼」改良版が紹介。この特集は「紹介した方法ができなくなる」という自分もぶち当たりそうな事件について詳解があり、ドキュメントとして面白かった。最後の長谷川さんインタビューも「人間」が出てて、とても素敵だった…!

作者の方から反応いただきました。ありがとうございます!

室外機アライブ

室外機アライブ
室外機アライブ

路探祭で購入したNEKOPLAさん @kawausokawauso 著の「室外機アライブ」。

今まで注目していなかった室外機について、目を向けさせてくれる室外機写真集。室外機の習性を「社会」「群れ」「隊列」「家族」など室外機を擬人化して分類。他にも室外機を取り巻く環境の観察の仕方がわかるようになる本。

よくわかるエアコン配管観察

(上記本の続き)「室外機はメジャーな趣味なんですよ」と『室外機アライブ』を出展していたNEKOPLAさん(@kawausokawauso )は言います。

室外機がメジャー…。路上観察におけるマンホール趣味みたいなものかな…?と困惑。困惑している僕を見かねて、NEKOPLAさんは「私が広めたいのはエアコン配管観察です」 と言います。そして差し出された本がこちらの「よくわかるエアコン配管観察」。

よくわかるエアコン配管観察

このような趣味同人本には鑑賞基礎知識が書かれていますが、本書は知識編が綿密。最初から12ページ知識編が展開。こんな綿密な同人本読んだことがない…!!

アートには知識が必要かどうかの論争を彷彿とさせるように、観察知識の必要性を説く本書。 ところがこの観察知識の必要性が説かれるのは息苦しいわけではありません。鑑賞に知識が必要なことは、本を読み進むによって、わかる形式になっています。

後半になるに従い、配管の写真解説を読み、美しさをするすると理解することができ「エアコン配管観察の知識があって、良かった!」と感じられます。これら著者の狙い通りだと思います。 今すぐ外に出てエアコン配管観察をしたくなる。本書は観察知識紹介の優れた本です!

作者の方から反応いただきました。ありがとうございます!

まちかどフリップフロップ

まちかどフリップフロップ
まちかどフリップフロップ

こちらもNEKOPLAさん @kawausokawauso 著の「まちかどフリップフロップ」。

路上観察写真と短編小説の融合させた意欲的作品。何でもないように見える写真を、小説を読むにつれ、写真の見え方が変わっていく。僕も写真エッセイ的なものがあるので、このまとめ方は非常に参考になりました!

幻実の町角

幻実の町角
幻実の町角

(こちらはおまけ)路探祭でお会いし、熟女さん(@popokka22)にいただいた本、「幻実の町角」。各町と、町のおすすめ店を紹介。取り上げている町はいずれも有名ではない町ばかりだが、本書を読むと、知らなかった町について急速に興味を持ち、「知らなかった町」が「行ってみたい町」に変わる本。

作者の方から反応いただきました。ありがとうございます!

〜〜〜ここ以降は通常に出版されている本です〜〜〜〜

「地図感覚」から都市を読み解く

「地図感覚」から都市を読み解く
「地図感覚」から都市を読み解く

@chi_ri_jin さん著の「地図感覚」から都市を読み解く。 地理人さんの「地図から読み解くTips」が遺憾無く発揮された地図好きには必読の本。序盤の掴みにある「この地図のどこがおかしいか分かりますか?」が新感覚地図クイズで面白かった。

地図からこんなにもたくさんのことが読み解けるかと最初は関心していたものの、読むにつれて圧巻度が増していきます。 商店街、イオン好きとして、P192にある中心市街地が勝つか、郊外大型モールが勝つかは都市人口が重要な要素になってる点が非常に勉強になった。旧市街と新市街についての論も大変面白い。

地理好きは必読の本。他にもリアル店舗の出店計画者にとっても、地図から読み取れるスキルが学べる大変貴重な本。

顔ハメ看板ハマり道

顔ハメ看板ハマり道
顔ハメ看板ハマり道

@shioya20 さんの「顔ハメ看板ハマり道」。 2000枚以上顔ハメ看板を撮影した著者が、撮影した200枚近い写真を紹介しながら、顔ハメ看板の種類、魅力を紹介する本。看板の作り手インタビューもあるところが嬉しい。

場所によっては顔ハメ看板の重要さが低い場所が多くあり、冷めている顔ハメ看板設置者と、顔ハメ看板に対する著者の熱さの温度差が時々浮き彫りになり、「顔ハメ看板とは場所にとって、どういう存在なんだろう?」という気持ちになる…。

まちの文字図鑑 ヨキカナカタカナ

@cadono さん著の「まちの文字図鑑 ヨキカナカタカナ」。看板のカタカナの文字を拾い、そのカタカナを分解して、五十音に順に紹介する本。 集めた行動力とまとめる熱量に感服と圧倒。「ヌ」「イ」「エ」「ヲ」を集めるのは難しかったんだろうなと想像します。。。

文字好きではなくても、看板好きにもおすすめ。これだけ大量の看板を見ることは難しく、本書は看板写真集としても優れています。 文字以外のコーナーも興味深い。「看板制作の現場」「ネオン文字製作の現場」は大変貴重な現場レポートになっています。

「回転カタカナの世界」「串刺しパの世界」「濁点の世界」「半濁点の世界」「伸び〜るカタカナ」はフォントのマニアックさに心を打たれます。

※当初、「掲載してる文字は全て、既存にあるフォントではなくて、お店のオリジナルフォント。これは逆にいうと、すべてのフォントを知らないとまとめることはできません。フォントに詳しくない僕はそれだけでも驚愕。」と書いたところ。これは私の間違い。作者の方より修正をいただきました…!

もじもじもじ鉄

もじもじもじ鉄
もじもじもじ鉄

石川祐基さん( @denshageek )著の「もじもじもじ鉄」。 駅の看板(駅名標)や車両の標記の書体についての本。 前半では実際にデザインした方にデザインの意図をインタビューしていきます。

数々のマニア本を最近読んでますが、ここまで中の人に丹念にインタビューしてる本は見たことありません。許可取りや取材の苦労を考えると、相当時間がかかったんだろうなと頭が下がります。 後半は著者による駅名標の鑑賞ポイントを解説。駅名標の進化、比較、フォントを詳解。著者の愛が伝わります。

本書全体を通して思うのは、本自体のレイアウトが美しい。随所に美しいレイアウトがあり、著者のかなりのこだわりを感じます。私が最近見た中で最も美しい本でした!

たのしい路線図

たのしい路線図
たのしい路線図

井上マサキさん( @inomsk )、西村まさきさん著の「たのしい路線図」。路線図に対する偏愛を十二分に堪能できます。 本書は路線図の良さに気付ける本。路線図とはデザインに必要な要素がたくさん詰まってると気づきます。

すなわち、路線図は不要な要素は省略し、利用者が理解しやすいようデザインする必要があること。 それが本冒頭のハリー•ベックが制作したロンドン地下鉄の路線図に現れています。

路線図には実際の地形、地上の道路などは必要がなく、ハリー•ベック制作以前の路線図を見ると、いかに今の路線図が路線図デザインとして優れているかがわかります。 本では実際に撮影した路線図が圧巻の紹介数。(本を見る前は路線図を各社から取り寄せたのかなと思っていました)

「インディーズ路線図」「DIY路線図」の世界が面白かった…


まだまだ読めてない本がたくさんあります。読み次第、感想をアップしていきます…!

「赤沼俊幸の写真都市」本販売中!! 異常な都市写真のコレクション披露と街についての独自考察を文章で語る「赤沼俊幸の写真都市」のnote版  赤沼俊幸 短編小説集note