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なぜ「道産ボドゲ市」を開催するのか。落選から始まった3年間の話

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約8分

北海道ボードゲーム界に支えられた3年間

2023年4月、僕は1通のメールを書いていました。

「北海道ボドゲ博に申し込んだのですが、落選してしまい…」

北海道ボドゲ博。北海道最大の同人ボードゲームイベントです。僕は初めて制作したカードゲーム「AIおじさん」を携えて、意気揚々と出展申し込みをしました。

結果は落選

抽選漏れでした。何たる不運。サークル名に存在しない「AIおじさん」というゲーム名を記載したことから「こいつ何者?怖い…」と不安がられたのかもしれません。(※これは私の想像です)

でも、ここからが北海道ボードゲーム界のすごいところ。

主催の方から直接、「合同出展を受け入れてくれるサークルがある」と紹介を受けたのが、オヨット(@_oyotto)さんでした。

恐る恐るメールを送ると、返信はこうでした。

「ぜひ合同出展いたしましょう!主催からの紹介なので全く心配してません」

…え? 会ったこともないのに? 私は主催の方にも、オヨットさんともお会いしたことはないんです。

私のメールには「合同出展を許可するかどうかはお会いいただいた後に決めていただいて構いません」と書いていたんです。なのに、即答で「いいよ」と。

この時、僕は札幌のボードゲーム界には「新規参入の人を助けてあげよう」という空気があることを知りました。

他の業界では感じられなかった温かさ

正直に言います。

僕は過去、いくつかの業界やコミュニティに新規参入してきました。でも、こんな温かさを感じたことはありませんでした。

新参者は警戒される。実績がないと相手にされない。それが普通だと思っていました。

でも、札幌のボードゲーム界は違いました。

オヨットさんのおかげで2023年7月15日、北海道ボドゲ博5.0に出展することができました。結果、AIおじさんは40点を完売。僕の考えた創作が認められた瞬間でした。

あれから約3年。今では「AIおじさん」「ランキングス!」「エカキッチン」と3つのボードゲームを制作することができました。

全部、札幌のボードゲーム界の方々に支えてもらったからです。

恩返しがしたい

恩返しがしたい。

ずっとそう思っていました。

でも、どうやって?

そんな時、友人から「自由市バーで4PLAでイベントしませんか?」という打診がありました。

自由市バーは大通駅直結の4PLAにあるバーです。僕のボードゲームを置いてもらっていた縁もあり、イベントの話が舞い込んできたのです。

自由市バー

これだ、と思いました。

大通駅近くで、いろんな人が来られる場所。試遊イベントができるチャンス。

僕に試遊イベントの楽しさを教えてくれた方々、「もっと知られてほしい」と思うボードゲームクリエイターを招いて、イベントを開きたい。

試遊の大切さ

ここで少し、北海道の同人ボードゲームイベントについて語らせてください。

北海道では年3回、大きい同人ボードゲームイベントが開催されています。僕も何度か出展してきました。

でも、正直に言うと、初めて参加した時は勇気が要りました。

入場料がかかる。写真付きの開催レポートが少ないから、どんなイベントか行ってみないとわからない。

どんなものにも飛び込む僕でさえ、初めて北海道ボドゲ博に行ったのは、自分が出展する時が初めてだったんです。

それに、既存のイベントは「頒布」、つまり販売がメインです。ボードゲーム初心者の僕にとって、どのボードゲームを購入していいか、イベントだけでは決められませんでした。

ボードゲームに親しみ始めた今でさえ、僕のボードゲーム購入の流れはこうです。

「まずボードゲームカフェで遊ぶ → 楽しかったら購入する」

「ボードゲームは遊んでから購入する」

これが自然な流れだと思うんです。一般の方はなおさらそうじゃないでしょうか。

「オリジナルボードゲームの世界」で確信した

2024年7月21日、常盤倶楽部のかみやパパさんに誘っていただき、「オリジナルボードゲームの世界」というイベントに出展しました。

オリジナルボードゲームの世界

会場は創世スクエア。大通駅近くの、誰でも来られる空間。入場無料。そして、試遊のみのイベントでした。

結果はどうだったか。

普段、同人ボードゲームで遊ばないような方々がたくさんいらっしゃったんです。

親子連れ。買い物帰りのカップル。ふらっと立ち寄った会社員。

多くの方が僕のゲームを遊んでくれました。とても良い時間でした。

「やっぱり試遊は大事だ」

そう確信しました。いつか同じような試遊イベントを開きたい。その想いが強くなりました。

「道産ボドゲ」という言葉

僕は旅が好きで、本州を歩いている時に意外とよく見るのが「北海道産の◯◯使っています」という表示です。

北海道産だから、クオリティが高い。そういうイメージがあるんでしょうね。東京で開催される「北海道物産展」はいつも人気だと聞きます。

北海道では「道産」と略して言うことが多いです。「道産食材」「道産米」「道産ワイン」。北海道のものを皆で応援していこう、という風土があります。

そこで僕は閃きました。

北海道在住の方が北海道で作ったボードゲームを「道産ボドゲ」という言葉でくくれば、北海道の方が応援しやすくなるんじゃないか。

「道産ボドゲ」

この言葉を広めたい。そう思うようになりました。

なぜ将棋は北海道で盛んなのか

少し脱線しますが、将棋の話をさせてください。

僕は将棋四段で、将棋界にも属しています。実は、北海道出身の棋士は多いんです。

なぜか。

僕の仮説はこうです。北海道は冬が長く、厳しい。だから室内で遊ぶゲームが盛んだった。だから将棋も盛んで、強い方が多いのではないか。

同じ理屈で、ボードゲームも北海道では盛んなんじゃないかと思うんです。

実際、北海道には個性豊かなボードゲームクリエイターがたくさんいます。

でも、そのことは一般の方にはあまり知られていない。

もったいない。本当にもったいない。

出展団体を決めた理由

今回の「道産ボドゲ市」に出展をお願いした団体には、それぞれ理由があります。

常盤倶楽部

真っ先に浮かんだのが常盤倶楽部さんでした。僕に試遊イベントの楽しさを教えてくださった方々です。

場所が大通駅近くの4PLAということもあり、ぜひ家族にも来ていただきたい。月に一度、親子ボードゲーム会を主催し、子供向けボードゲームも制作している常盤倶楽部さんには、絶対に出展してほしいと思っていました。

WAYA工藝

同人ボードゲームイベントでいつも注目度が高いWAYA工藝さん。滝川在住のクリエイターさんです。

今回、「道産ボドゲ」という言葉を使いますが、出展している団体が札幌ばかりだと「どこが北海道?」というツッコミが入るでしょう。

滝川在住のWAYA工藝さんに出展してもらうことで、堂々と「道産ボドゲ」と言えます。

ClaGla

「北海道のボードゲーム」という時に外せないのがClaGlaさんです。

たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。」はシリーズ累計30万部を超えています。おそらく北海道産で一番売れているボードゲームです。

でも、「プロポーズのゲームは知っているけど、それが北海道の会社だとは知らなかった」という方は多いと思います。

それを知ってもらうことで、北海道の人も「北海道にはClaGlaがある」という誇りを持てるんじゃないでしょうか。

「北海道といえば、ニトリ」から「北海道といえば、ClaGla」へ。

…これは個人的な野望です。

沼ゲー

そして、主催者特権として、僕の沼ゲーも出展させてもらいます。これは許してください。

本音を言うと、僕は主催者ではなくて、出展者としてこういうイベントに出展したかった。でもイベントがなかったので、今回作りました。次は誰か別の方が主催になってくれればいいな。


「道産ボドゲ市」に込めた想い

これらの団体に出展依頼をしたところ、皆さん快諾してくださいました。

そして会場である「自由市バー」の「市」をお借りして、「道産ボドゲ市」という名前にしました。

出展団体は北海道の同人ボードゲーム界ではお馴染みかもしれません。

でも、まだまだ一般の方には知られていません。

北海道の同人ボードゲームと、一般の方を繋げる橋渡し。

それが少しでもできれば、このイベントを開催する意義があったと思います。

道産ボドゲ市

3月21日、遊びに来てください

長々と語ってしまいました。

ぜひ3月21日(土)は道産ボドゲ市に遊びに来てください。

場所は札幌の中心地、大通駅直結の4PLA 3階です。

他の用事と合わせて、1時間だけでも構いません。覗いて、軽く遊んで、改めて北海道のボードゲームの良さを体験してください。

買うより、まず遊ぼう。

お待ちしています。

道産ボドゲ市 イベント詳細

道産ボドゲ市

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道産ボドゲ市

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