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マニアフェスタ7で購入した本と感想

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約7分

2023年に開催されたマニアフェスタ7で購入した本を読み終えたので、紹介します。遅くなってごめんなさい!

マニアフェスタ7で購入した本

マニアフェスタ7については出展レポートも書きました!

『商店街ウォーカー創刊号』舟田琉人著(@ryuto11f21)

『商店街ウォーカー創刊号』舟田琉人著(@ryuto11f21)

この同人誌では、38都道府県の商店街を巡ったマニアによる、商店街の魅力を深く掘り下げるマニアックな視点が紹介されています。商店街の「顔」とも言える正面部分、アーケード、街灯、アーチ、装飾、シャッターアート、顔出しパネルなど、商店街マニアが注目するポイントが具体的に解説されており、読むことでまるで自分もその場にいるかのような疑似体験ができます。

私自身も商店街をこよなく愛しており、旅行の際には必ずと言っていいほど商店街を訪れます。この本に掲載されている商店街の写真を眺めていると、訪れたいと思う商店街が次々に増えていきます。商店街巡りがますます楽しみになります!

『空想と地図 #1』 加藤太一著(@ibrn_ Rano)

『空想と地図 #1』 加藤太一著(@ibrn_ Rano)

まず、このZINEが美しいデザインであることに感銘を受けました。これまで見てきたZINEの中でも、特にデザインが洗練されていて完璧。

そして、この本が描く「空想地図」の世界は、最近注目を集めているトピックであり、読者をその魅力的な世界に引き込みます。私自身、空想地図の作家は2人しか知りませんでしたが、このZINEを通じてその多様性と広がりを知ることができました。年表もとても参考になりました!

特に印象的だったのは、「空想地図」店主インタビュー。そのインタビューを読んで、「空想地図」のカフェに行きたいという衝動に駆られました。それほどまでに本書は、「空想地図」の世界を鮮やかに、そして魅力的に描き出しています。

『ジョギングで鉄道と街を愛でる』坂田恭造著 @yasashisa69

『ジョギングで鉄道と街を愛でる』坂田恭造著 @yasashisa69

おそらく史上初の「ジョグ鉄」の入門書。ジョグ鉄とは「ジョギング」と「鉄道」を合わせた造語で、鉄道趣味の一つ。「鉄道沿線に沿ってひたすらジョギングをするもの(本書より)」

本書はジョグ鉄のパイオニアであり、7年間楽しみ蓄積した知見から、ジョグ鉄のノウハウと楽しみ方を伝える入門書。

ジョグ鉄に至るまでの経緯、目的、楽しむための目標、心持ち、やってよかったこと、反省点などがコンパクトにまとめられています。

著者の坂田さんによるジョグ鉄を広めるジョギングはまだ始まったばかり。本入門書はジョグ鉄における始発駅と言えるでしょう。

『月刊ビカクシダ』著(@peri_ireq)

『月刊ビカクシダ』著(@peri_ireq)

ずっと「ピカシクダ」だと思ってました。シダ植物だから本当は「ビカクシダ」。

『月刊ビカクシダ』はビカクシダがどんな植物なのか素敵なイラストが続く漫画形式で学べる本。

特に「ビカクシダの種類は?」章の違いがほとんどわからないビカクシダのイラストは圧巻。

著者独特のリズム感あるセンス溢れる漫画で、読み終わる頃にはビカクシダに不思議な愛情が湧いてきます!不思議!

『置気づかい』(@o_ki_zukai 著)

『置気づかい』(@o_ki_zukai 著)

「ちょっと置いとく」として、街中に置かれている、いわゆる落とし物の写真集。

既存のマニアの枠組みからすると、落としものである #落ちもん の介入型が、#置気づかい と理解できるかもしれません。ちなみに本書でも手袋が登場しています。

本写真集が他と一線を画すのは、写真の美しさ。「なぜこれがこの場所にあるんだろう?」といった想像をかき立てるのに相応しい美しさがあります。

優れているのはタイトルのセンス。「摩天楼の肩を温め」「夜灯りに舌足らず」「煌めきに過たず」「断切らないで事切れないで」などの秀逸なフレーズが写真を彩ります。

他にもジャンル、カテゴリ、ダメージといった要素の他にも、発見時の状況文章が細かく記載されており、読者の理解を助けます。読者へも、気づかいに溢れる一冊です。

『いらすとやマッピング』三浦靖雄著(@torinikukaraage)

『いらすとやマッピング』三浦靖雄著(@torinikukaraage)

東京を中心にして、「いらすとや」を使用したさまざまな看板を撮影、マッピングし、分析しています。

本書には1000例以上のいらすとや看板が紹介され、レアなものから巨大なもの、医療従事者を応援するもの、シルエットを特徴とするもの、公的な場で使用されるもの、技巧派クリエイターによるものまで、作者独自の視点で解説されています。

さらに、統計分析を通じて「いらすとやが最も使われている場所」や「最も人気のある素材」など、魅力的なデータが提示されています。昨今の街中ではいらすとやの看板が頻繁に見られ、その登場頻度の高さから「看板の歴史はいらすとやの登場で大きく変わったのではないか」と考えさせられます。

また、本書がフルカラー全14ページで「無料」であることにも驚かされます。これは、いらすとやが無料で素材を提供していることに敬意を表してのことで、この心意気とコンセプトの継承には感嘆します。

『ローカル回転寿司チェーン店のススメ』(@BUBBLE_B著)

『ローカル回転寿司チェーン店のススメ』(@BUBBLE_B著)

全国各地の隠れた名店、ローカル回転寿司チェーンの本店や1号店を37店舗紹介。

北海道からは「トリトン」「根室花まる」「函太郎」「なごやか亭」「まつりや」など、地元で愛される人気店が取り上げられています。

この本を読んで、ただ空腹を覚えるだけでなく、「各地のローカル回転寿司チェーンを訪れる」という新たな旅の目標が生まれました。

これまで旅行先でローカルの回転寿司を試すという考えに至らなかった私ですが、札幌での寿司チェーン体験を通じて、他の地域でも同じように楽しめると確信しました。

「日本のさまざまな魚料理を味わう」という私の目標に、地方の回転寿司巡りはまさにぴったりです。

この新しい目標を与えてくれた著者に感謝!今後の旅行では、この本を参考にして、訪れる地域にある回転寿司店を探索することを楽しみにしています。

『日本怪奇事件史』穂積昭雪著(@hodumiakiyuki )

「日本怪奇事件史」穂積昭雪著(@hodumiakiyuki )

日本各地で実際に起きた信じがたいほど奇妙で信じ難い、驚き、摩訶不思議な複雑怪奇複雑な約40の珍事件が紹介されています。特に記憶に残る事件は以下の通り。

・「牛を襲う怪獣」
・「明治時代の臓器売買」
・「男性の体内から見つかった赤子」
・「生まれつき一つ目の少女」
・「2年間無賃乗車を続けた少年の末路」
・「胴体が切断されながらも1時間生き続けた女性」
・「死体の中から発見された赤ん坊」

各話は2~4ページにまとめられており、非常に読みやすい構成です。

ありきたりな表現かもしれませんが、この本は「この世で最も恐ろしいのは人間自身かもしれない」と考えさせられます。

マニアフェスタ8

マニアフェスタ7は終了しましたが、2024年4月27・28日に開催するマニアフェスタ8は現在、出展者募集中のようです(2/29締切)。今回、紹介した本の制作者たちが出展する可能性もあります。興味のある方は申し込んでみてはいかがでしょうか。

マニアフェスタVol.8 開催概要

※今回、私は出展を見送ってしまうので、私とは会えませんが、盛会をお祈りしています!その次は出たい!

過去の出展レポートは以下の記事をご覧くださいませー!!

赤沼俊幸の最新情報