RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO(以下、RSR)に参加するのはもう今年で10回目ぐらいです。初めて行ったのは大学一年生の時でした。急に思い立って、一人で行きました。白石区の家から自転車で会場まで行き、うまい棒と水で空腹を凌ぐ初RSRでした。それから、大学三年生の時はサイクリング部の合宿と重なり行けませんでしたが、他は東京で働いているときも、RSRに合わせて帰省して行っていました。
そんな大切なイベント、RSR。2013年のレポートをお届けしたいと思います。
開演前
到着まで
例年、車でしたが、今年はバス移動。地下鉄麻布駅に10時ぐらいに着いた頃には長蛇の列はそこまでなくて、約20分待ちぐらいで乗車。そこから30分くらいで会場に到着。バスは観光バスではなくて、普通の路線バスを使っています。そのため、席数が観光バスより少ないのです。JOIN ALIVEのバスセンター〜会場のバスは全員座れますが、RSRのバスは座れないことがあります。これは運です。僕は今回、座れなくて、ちょい体力消耗。
12時ぐらい着くと、すでに開場しているため、スムーズに入場。例年行われていたはずの手荷物検査がなかったのでスムーズなのもあるかもしれない(もしかしたら去年もなかったかもしれないです)。
入場までは歩いて10分くらいと、テントチケットを区画証と引き換えて、イカのテントサイトまで歩く、また10分ぐらい。
8月16日・1日目
怒髪天RSR石狩鍋Special(SUN STAGE)
タイトルからして、特別な仕掛けがあることを予感(たぶん同じこと思っていた人が多いでしょう)。予想通りスペシャルで、特別ゲストにレキシの池ちゃんや、Scoobie Do、さらに祭太郎、石狩のゆるキャラなど豪華競演。ふんどし姿のダンサーズ(?)がいて、人数30人ぐらい。真似するのは難しいけど、人数が多いのはそれだけで迫力になる。そういえば、JOIN ALIVEの氣志團ステージも人多くて迫力あった。
グループ魂(EARTH TENT)
RSR会場に行くと目立ったのは黄色いツノのタオルをつけた女性の多さでした。グループ魂、港カヲルのツノを模したタオルです。グループ魂の人気の高さを感じたままEARTH TENTへ。ギターの宮藤官九郎が脚本を行っていることから、あまちゃんのパロディから始まり、スリッパを投げるわ、中村屋のコントが始まるや、大変楽しいステージでした。前の押し合い圧し合いがすごかったので、後方で観覧。
(この曲の原田郁子かわいい!)
Chara x Yusuke Kobayashi (THE NOVEMBERS) x KenKen (RIZE) (RAINBOW SHANGRI-LA)
後々、家で調べてみると、Charaは45歳。しかしまったくそのように見えず、30代の色気のセクシーさが溢れるステージでした。歌に、音楽に対する気持ちが伝え溢れたとても良いステージでした。「あいのうた」「タイムマシーン」「やさしい気持ち」好きだった歌がたくさん流れ、ジーンとした。「あいのうた」は中学生の時、8cmシングル買って何度も聴いていました。今でもあの曲を聴くと、少年で世界を探検しているような気持ちに戻れます。Chara、ありがとう!!
→Pia-no-jaC← (RAINBOW SHANGRI-LA)
Charaと同じステージだったため、そのまま最前列で待機し、参加。→Pia-no-jaC←、相当良かった!飛び散る汗が照明に照らされ、演者の躍動感がより一層引き立って見ることができた。最前列だったため、後ろを見ることができませんでしたが、他のライブと比べて歓声が多かった気がしました。私感ではありますが、ライブとしての完成度・技術の高さ、魅せる音楽として→Pia-no-jaC←のライブは本当素晴らしかったです!熱狂!
EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX (RED STAR FIELD)
23時も回り、やや眠気もやってきたので、EGO-WRAPPIN’に備えつつ、カフェオレタイム。RED STAR FIELDは様々なステージに行くための中間にあるステージのため、前の構成はいつもより人が多い気がする。前の構成というのは一昨年の構成でサンステージの場所が違っていた。
前のステージは人の多さがあり、EGO-WRAPPIN’は前に行くことすら無理そうな気がする…と思っていたけど、実際は一つ前が終わった後、さっーと捌けて、最前列ゲット。引き続き見る人少なかった。みんな雨で疲れているのかな。RSR、もう10年来てるから体力配分は自信があります。
贅沢すぎる最前列の夜のEGO-WRAPPIN’だった。夜によく合う! THE GOSSIP OF JAXXはホーンの人が一人減ったのかな?
その後
毎年恒例の初日終わりのカップラーメンを食べたく、カップラーメンを探すも最初に見つけたローソンにカップラーメンはなかった。RED STAR FIELD近くにあるイカエリアからEARTH TENT奥にあるサンクスまでわざわざ行って、カップラーメンを見つけて、食べた。おやすみ。
8月17日・2日目
RED STAR FIELDを向かうと、「忘れかけてたMy Revolusion〜」とスピーカーから聴こえるので、ノリノリで歌いつつも「出場していないミュージシャンを放送で流すのか〜」とか思っていて、RED STAR FIELDに着くと、渡辺美里がいた!よくよくタイムテーブル見てみると、「UGUISS feat. MISATO」のMISATOというのは渡辺美里だったのか。。。これは最初から見ておけば良かった。
レキシ (RED STAR FIELD)
レキシも最前列ゲット。ステージには大きい「レキシ」と書かれたノボリがある。こういう演出いいな。そしてスタートの5分前に初めてくれるサービス精神嬉しい。笑っぱなしで笑顔の55分間!「狩りから稲作へ」の進化すごいー!エレキコミックのやっつんも登場。楽しかったよ!!
(ライブ本編はこれより長いです)
SuiseiNoboAz (def garage)
「3年前、ライジングサンを見たくて、でもお金なかったから、大通公園に一週間寝泊まりしたんだけど、そのとき元ブランキーの照井さんを見かけて、話しかけたかったけど、怖くて話せなかった。代わりに照井さんがとうきびを買った売店のおばちゃんと写真を撮りました。そんなライジングに今日、ステージに立たせてもらっています。ありがとうございます」というようなMC、とても良かった(記憶なので、一部違うかもしれませんが、ご了承ください)。
バンバンバザール (BOHEMIAN GARDEN)
バンバンバザール、きっとサウンドチェックから演奏してくれるだろうなーと思いつつ、BOHEMIAN GARDENに少し早めに行くと、もう演奏してて「遅かった!でも、雰囲気変わった?」と思いつつ、雨の中進んでいくと、後藤正文でした。少し時間が押しているよう。アジカンとバンバンバザールはきっとファン層違うだろう…ということから、ライブ終了後、人がさぁーと捌けて、バンバンバザールも最前列ゲットだ!今回は本当に先頭率高い。
BOHEMIAN GARDENの最前列は他のステージと意味合いが違っていて、他のステージの最前列は柵にもたれかかるような感じだけど、BOHEMIAN GARDENの最前列は柵がないので、ステージに触れることができます。そのため、ステージのところに手を置いていると、機材配置を行っているスタッフの方に手を踏まれそうになったりします。
予想通り、サウンドチェックから曲を演奏してくれて、ファンは大盛り上がり! バンバンバザールのライブを見たのは本当久しぶりでした。最初に見たのはインストアライブだったと思う。とにかく、ライブが楽しいバンドというイメージ。福島さんも黒川さんも元気そうで良かった、黒川さん、肥えたなぁ。歌うたっていてびっくりした。ギターの方は脱退してしまったのは残念だった。
最前列で見ていると、福島さんのアゴ越しの顔が見える。照明に当ってカッコイイ。ライブは7人豪華編成で音楽的にも素晴らしかった。耳が幸せな最高なライブでした!笑いもあって楽しかった!ゲストではCHABOも登場。音楽性も豊かだし、福島さんのライブ捌きは素晴らしい。やっぱりバンバンバザールはいいなー!!もっともっと有名になってほしいですよー!!みんなにバンバンバザールの良さを知ってほしい!!
ZAZEN BOYS (RED STAR FIELD)
再び、RED STAR CAFEで今回一番楽しみなZAZEN BOYS待機し、Charを見ながら、今日2杯目のカフェモカを飲む。1時間前から待機。Charのアンコール後からじりじりっと前進。ZAZEN BOYSも最前列をゲット!
サウンドチェックは松下敦、吉田一郎リズム隊が登場。一通り終えると、向井秀徳、カシオマンが調整。いつもだけど、向井秀徳の威圧感が半端ない。お客さんもわかっている方が多いのか、気やすく声を掛けたりはしない。それでも、向井秀徳のビールに対する「これ、ぬるくないですか?」にはお客さんの緊張が溶けたのか、爆笑。サウンドチェック&リハーサルは「Honnoji」!
「一旦戻りますね」と言い、ステージ袖へ。自分がこれから話すときのような緊張感があった。かなり緊張していた。
ZAZEN BOYS、始まる前から終るまで緊張感、ぴりっぴりのライブ。「すとーりーず」からの選曲が多い。RIFF MANで個人史上最大の盛り上がり。一年のピークと感じた一瞬だった。これで夏は終わりだ。ZAZEN BOYS、今回も最高のライブをありがとう!!
bloodthirsty butchers – RSR1999(RED CAFE)
今年亡くなってしまった吉村秀樹。追悼・吉村秀樹企画として、1999年に行われた初めてのRSRに出演したbloodthirsty butchersの映像をみんなで見ようという会がRED CAFE横のステージでありました。
深夜3時半ということで集まったのは50人ほど。始まる前、「これ、吉村さんの好きだった酒、いいちこです。ふるまい酒です。どうですか?」とみんなに声を掛けてくれた方がいた。僕は飲みたかったが、お酒を飲んだら最後、寝てしまうと思い、飲まなかった。今考えると申し訳ないことした。心意気を受け取っておくべきだったのだ。
スクリーンに映像が映し出され、スタッフがスイッチを入れてスタート。みんな無言で見た。曲終わりには拍手がパラパラあった。てっきりこのステージは昼間に行われたものだと思っていた。ところが一曲目は周りが暗いのがわかった。そして徐々に外が明るくなっていくのがわかる。夜明けだったのだ。そして最後の「7月」。
終わった。拍手がパラパラある。曲終わりの拍手よりは多かったが、それでもパラパラという拍手だった。映像は終わる。スタッフが映像の電源を切る。スクリーンが暗くなる。みんなゆっくり立ち上がる。そしてどこかに消えていく。場所がしーんとした。何も残らなかった。
これで良かったのだろうか。このパラパラとした拍手の終わりでいいのだろうか。僕は吉村秀樹が亡くなったことに対して、この追悼企画で気持ちの区切りをつけることをしたくなかった。最初か、せめて最後に誰かが挨拶して、何か締めたほうが良かったのではないだろうか。深夜で眠かったのもあるから、正しい考えかわからないけど、この追悼企画は吉村秀樹の死が軽く扱われたような気がしてしまった。もっと重い企画のほうが良かったのではないだろうか。
そういう考えを抱きつつも眠かったので、テントで仮眠をとった。テントの中でかすかにモンパチが聴こえていた。
その他のRSR
暑いRSR2013
僕の記憶の中で最も暑いRSRでした。帽子を持ってくるのが賢明な判断だと思います。僕はタオルを頭に巻いて凌いでいました。オススメは濡らしまくったタオルを持ち歩いたり、頭に巻いたりすることです。雨の心配をしていた方が多かったRSR2013ですが、結果的には雨より熱中症の心配をしたほうが良い1日目でした。
夜寒くないRSR
RSR初心者とそれ以外で差が出るのが夜の格好で、どんな真夏とはいえ、夜のRSRは寒いのです。初心者は薄着で来るため、夜は耐えられません。僕はTシャツ2枚+セーター+スキーウェアという4枚になったときもありました。
しかし、今年のRSRの夜は寒くなかった。Tシャツ一枚でも大丈夫だったほど。寒くないのは嬉しいことだけど、これで勘違いして来年も薄着で来る人が多くないかが、おじさんは心配です。
マイク調整スタッフのそのちゃん(?)
Charaの三列目で待機しているときだった。始まる前に機材セッティングでマイクの音調整をしている女性の耳が良すぎてすごかった。僕が見てきているセッティングのどの人よりも優秀な感じがした。「◯◯、3デシベル、下げてください」とデシベル単位で指定していた。Charaのステージで見て驚いたんだけど、同じ人をEGO-WRAPPIN’のステージでも見ることができた。その時、中納良恵が「そのちゃん」と言っていたように聞こえたから、そのちゃんとしてあります。
最前列、一列目で見ることのメリット
距離が最も近い
視界の邪魔なく観れます
変な人や変な髪型の人を気にしないで見ることができます。
疲れない
押し合い圧し合いに巻き込まれることなく、見ることができます。後ろから押されるを少しだけ気にしていればOK。ただ、めちゃくちゃ押されるライブには最前列になっていなかったため、そういうライブだとキツイかもしれないです。
臨場感がある
例えば→Pia-no-jaC←のときには、二人の飛び散る汗が照明に照らされ、演者の躍動感がより一層引き立って見ることができた。
カニさん
毎年恒例、カニさんと会いました。
カニさん(@Macaronicc)と過ごしたRSR2013の清竜人無料バッジ配布企画顛末記 #rsr13 – 状況が抉る部屋
おまけ
実際RSR行かない人ほど「稲川淳二見たい!」と言いがち #rsr13
— 赤沼俊幸 (@toshiyuki83) August 16, 2013
TAIRA CREW
初めて行ったけど、かなり世界が作られていて良かった。青葉市子が歌うフィッシュマンズの「頼りない天使」が聴けた。フィッシュマンズ、今年はステージはないけど、フィッシュマンズはRSRで生きているんだなって思った。