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ハムレットを読む。

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ハムレットを読む。(読書感想文)

 様々な読書方法があります。筋をおって物語を読む、登場人物に入りこんで読む、などありますが、その中でも記号論的に読む方法があります。ヤンコット著「シェークスピアはわれらの同時代人」を読んだことを紹介し、記号論的にハムレットを読んでいきたいと思います。

 シェークスピア作の純粋なハムレットを上映することはすでに不可能になっています。というのは、完全上映しようとすると、ハムレットは6時間近くかかり、どこかを殺ぎ落とさなければなりません。例えば上映時間を2時間として、3分の1に殺ぎ落としたからといって、ハムレットのおもしろさが3分の1になるかといえば、一概にそうは言えなく、失われた場所には演出者が独自にハムレットに色をつけます。

 それが顕著に出たのが、ポーランドのクラカウで上映されたハムレットでした。それは政治劇でした。ハムレットはつねに本を持っていましたが、クラカウのハムレットは新聞しか読まず、「デンマークは牢獄だ」とつぶやいていたようです。クラカウのハムレットのキーワードは“見張る”でした。そこでは誰もが誰かに監視されていました。ボローニアスは自分の息子でさえ、フランスに部下を送り、監視させ、ハムレットももちろん監視させられていました。

十九世紀の伝統的なハムレット解釈はつねに、ハムレットとはどういう人物か、という問題もちきりでした。ハムレットの狂気は本物か偽物かといった問題です。しかし、最近の批評はフォーティンブラスという人物に注目しています。

二つの説。ハムレットとは?

①アナロジカルな状況の劇であり、いくつもの鏡が一つの体系となる。三人の息子が次々と父を失なったり、ハムレットの気が狂い、ついてオフィーリアの気が狂う。

⇒フォーティンブラスはハムレットの「替え玉」となり、「他我」なり「相似物」の一つ。
 
②歴史に主眼を置いた解釈。

  ⇒フォーティンブラスはデンマークの王位継承者であり、罪と復習の鎖を断ち切ってデンマーク王国の秩序を回復した人間である。秩序というのは道徳律の回復、ヨーロッパの新秩序。

 しかし、フォーティンブラスは劇の中で2回しか登場してなく(第四幕のポーランドに向かうところ。劇最終場面の大殺戮)、ここから推測するには、かなり難しい作業です。若いノルウェイ王子は何者なのか、それは舞台を作る演出家、もしくは僕達が決めなければありません。そのため、ハムレットは日々進化します。一人一人の頭の中にフォーティンブラスはいます。

シェイクスピアはわれらの同時代人
ヤン コット
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この文章は

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執筆者

赤沼俊幸
札幌でWebマーケティングコンサルティング・サポートを提供し、Webマーケティングの悩みを解決する、マーケティスト代表。北海道のITを紹介するキタゴエの編集長も行っています。 札幌への移住を促進する札幌移住計画では広報やイベントを担当しています。個人的な表現活動として、赤沼俊幸の写真都市を行っています。Twitterは@toshiyuki83

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