私はキノコが嫌いです。以前、私はキノコハラスメント、略してキノハラの記事を書き、警鐘を鳴らしました。しかし未だにキノハラは定着せず、日本は危険な状態です。キノハラは蔓延しているのです。
そんな中、キノコが大好きでたまらない方より「キノコは何が嫌いなの?」と質問がありました。そういえばなぜキノコが嫌いなのかを説明していませんでした。
私がキノコが嫌いな理由を6つ上げます。
①匂いが臭い
キノコって腐った匂いがしませんか?腐ってる食べ物が臭うと「キノコ臭いな」と思います。あなたは思いませんか?
腐った匂いは人間に対して「この食べ物は食べちゃいけないよ」と伝えるサインです。
なぜ私たち、人間はそのような危険を犯してまで、腐った匂いのする食べ物を食べなければいけないのでしょうか?何かの試練ですか?
私は臭いキノコが嫌いです。
大通公園を通った時にふと、キノコの匂いがするんですよ。あれは何が腐った匂いなんだろう。木が腐った匂いですか?わかる方、教えてください。
②食感がぬめっとしてる
なめこを食べた時、ぬめっとした食感を感じませんか?私はあの食感が嫌いです。
パリパリした物を食べたいじゃないですか。乾燥した海苔に食いつくと爽快感があります。
でも、キノコは「ぬめっ」ですよ。じとっとしていますよね。陰気臭い。
あなたはパリパリした食べ物と、ぬめっとした食べ物、どちらが食べたいですか?
私はパリパリした物を食べたい。だから、キノコが嫌いです。
③見た目が気持ち悪い
特にシイタケに限定した話ですが、シイタケのビラビラわかりますか?あの部分が気持ち悪くて苦手です。
ゴキブリやカブトムシをひっくり返して見える脇の部分に似てませんか?またはゲジゲジみたいだと思います。
そんな虫の気持ち悪い部分に似てるキノコが嫌いです。
④たまに死ぬ(毒キノコ編)
日本には約5000種類のキノコ1があります。そのうち、毒キノコが200種類2と言われています。
食用キノコは何種類あると思いますか?食用キノコは200種類3と言われています。
つまり、「これは食用キノコ?毒キノコ?食べて当てようクイズ!」にあなたが参加したとすると、1/2であなたは毒キノコを食べてしまうのです。怖くないですか?
数の多さだけではありません。
うちの父がキノコが好きで、小さい時に私はキノコ図鑑を熱心に読んでいました。キノコ図鑑を眺めると気づくことがあります。それは、
「毒キノコと食用キノコはかなり似てる」
という点です。有名なベニテングダケのような赤赤しく毒々しい明らかな毒キノコっぽい見た目のキノコはありますが、もっとおとなしいキノコの見た目をしている毒キノコはあるんです。食用キノコと毒キノコの違いは専門家じゃないと見分けがつかないキノコもあります。
例えば友人が山菜狩りに行き、キノコを多く取りすぎ、おすそ分けをもらっとします。
「美味しそうなキノコ、あげるわ」
ちょっと待ってください!!!
それ、毒キノコかもしれないんですよ。食用キノコと毒キノコは似てるんです。
「キノコのおすそ分けをもらう」ということは「たまに死ぬ」ということと同じなんです。
このような件は実際に事件になっています。
①札幌市の無人販売所で猛毒キノコ、テングダケ販売
札幌市の無人販売所で猛毒キノコ、テングダケが販売されていました。
「テングタケ」と見られるキノコが販売されたのは札幌市南区南沢1条1丁目の無人野菜販売所です。 札幌市によりますと、テングタケとみられるキノコは販売所の台の上に置かれ、20日午前7時45分から8時の間に少なくとも1本が購入されたとみられています。 このキノコを台に置いた人物は「売るつもりはなく、台の上にキノコを置いてその場を離れた」と話しているということです。 購入したのは1人とみられますが、購入した人の特定には至っていません。 テングタケは毒性があり、口にすると嘔吐や下痢、腹痛の中毒症状や、呼吸困難に陥ることもあり死亡例もあるということです。 札幌市は購入した人に対し「絶対に食べないよう」呼びかけています。
https://www.youtube.com/watch?v=zYuzC9mM5vY
②客が持ち込んだキノコが毒キノコ『ツキヨタケ』だった
お好み焼き屋に持ち込まれたキノコが毒キノコの「ツキヨタケ」だったという事件がありました。
18日午後5時ごろ、阿南市内のお好み焼き店で、客が持ち込んだキノコを鉄板焼きにして、店にいた8人(店主を含む)が食べ、食後1時間から4時間の間に8人とも吐き気や嘔吐、下痢の症状が出たということです。 症状があったのは62歳~83歳の男女8人。3人が入院して、現在までに2人が退院、8人とも回復傾向にあるということです。 徳島県は残っていたキノコと、症状の一致から毒キノコの「ツキヨタケ」と推定しました。 ツキヨタケの見た目が、食用の「シイタケ」や「ヒラタケ」「ムキタケ」に似ているため、間違った可能性があるとみられます。
客が持ち込んだのは毒キノコ『ツキヨタケ』だった…お好み焼き店で8人が食中毒、一時3人入院
他の人が持ってきたキノコを食べることは断りづらかった可能性があります。これはキノハラですよね?
こちらのツキヨタケ、大変見分けるのが難しいとされています。
③ツキヨタケを味噌汁で飲んでしまった事例
知人からもらったキノコを味噌汁にして飲んだしまった結果、食中毒になった事例があります。
10月、宮城県南三陸町内で採ったキノコを食べた男女3人が、おう吐などの症状を訴え、県は毒キノコの「ツキヨタケ」による食中毒と断定しました。
食中毒を発症したのは、県内に住む40代と70代の男性2人と70代の女性の家族3人です。県によりますと、3人は10月12日、南三陸町内で採れたキノコを知人からもらい味噌汁にして食べ、そのおよそ2時間半後に、吐き気やおう吐などの症状を訴えました。県が調査したところ、味噌汁に毒キノコの「ツキヨタケ」が混入していたことなどが分かり、県は、ツキヨタケによる食中毒と断定しました。
「知人からもらったキノコは毒キノコだった」『ツキヨタケ』を味噌汁にして食べた40代~70代男女3人が嘔吐など食中毒症状 宮城
もらった方は似ているキノコであるヒラタケやムキタケと思った可能性があるようです。キノコと毒キノコはとっても似てるんですよ!!
毒キノコ味噌汁は身近にあるんです!
④食用キノコを生食して死亡した事例
食用キノコだとしても安全とは言えないのです。食用キノコだとして、間違って生食してしまい、死亡してしまった事例もあります。
さらに毒キノコが昔は食用キノコだと思っていた事例もあります。(参考 : 食用を禁止されている毒キノコ、かつては普通に食べられていた→食べた経験が続々と集まる) あなたの食べてるキノコ、実は毒キノコかもしれないですよ。
危険はおすそ分けだけではありません。もしかしたらスーパーマーケットにあるキノコにも毒キノコが潜んでいるかもしれません。
キノコ栽培場にふらっと、毒キノコの胞子が混ざり、食用キノコの中に1株だけ毒キノコが育ってしまったかもしれない。その毒キノコが誰にも気づかず、スーパーに並んでいるかもしれない。
「キノコを食べる」ということは、そのリスクを背負っているんです。キノコを食べるということはたまに死ぬんですよ。
キノコを食べることは危険がいっぱい!
だから、キノコが嫌いです。
⑤たまに死ぬ(キノコ採り編)
テレビでは定期的にこのニュースを観ます。
「山菜狩りで遭難。◯人死亡」
山菜やキノコ採りに行き、遭難して死亡するニュースは毎年、目にしますよね。
ここで北海道警察が発表した恐ろしいデータを紹介します。
過去5年間における、秋の山菜採り遭難の発生状況は、56件59人で、そのうち、約98パーセントがキノコ採り目的の入山となっております。
https://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sansai/sansai.html
北海道では5年で56件の遭難が起きています。なんと98%がキノコ!ほぼ全部がキノコ目的ですよね。
ちなみに令和5年では6人の方が山菜取りで亡くなっています。
(北海道警察ホームページ-秋の山菜採り遭難に注意!-より引用)
この方たちはキノコが嫌いだったら助かった命なんですよ。キノコが好きだったため、残念ながらお亡くなりになりました。
この方たちは、キノコに殺されました。
もしあなたがキノコが好きだったら、山菜取りに行くんです。今は行かないかもしれない。でもいずれ行く。定年した男性が蕎麦打ちにハマるように、あなたも山菜取りに行くんですよ。これは人間のDNAにインプットされています。あなたはDNAに、あらがうことができないんですよ。
そして、たまに遭難して、たまに死にます。
葬式でこう言われるんですよ。「惜しい人をキノコで亡くしたね。キノコさえ好きじゃなければね」
あなたはこんなことを言われて成仏できますか?来世は毒キノコじゃないですか?
こんな危険な食べ物をこれからも食べますか?
親からいただいた命を大事にしましょう。
私はキノコが嫌いです。
⑥形が男性器に似てる
キノコってほぼ男性器の形していますよね。僕が女性なら男性器の形をしているからキノコ好き、という可能性はあります。
しかし私は男性です。なぜ男性が好き好んで、男性器を食べなければいけないのでしょうか。
たまに「キノコが好き」と堂々と宣言する女性を見て「男性器に形が似てるからキノコ好きなんだな…」と、私は頬を赤らめます。堂々と宣言して恥ずかしくないのでしょうか。時代は令和。昭和生まれの人間からすると「時代が変わったな」と思いました。これが令和感覚でしょうか。
私は男性器のようなキノコが嫌いです。
まとめ・食べられるキノコはある
キノコは嫌いなのですが、すべてのキノコが食べられないわけではありません。唯一好きなキノコが、キクラゲです。
リンガーハットのちゃんぽんに入ってますよね。
なぜかキクラゲからはキノコを感じません。不思議ですね。
不思議といえば、私は子供の時、キノコを食べていました。味噌汁に入っていたなめこを好み、なめたけをオカズにご飯を食べていました。
父と一緒にキノコ図鑑を眺めて「不思議な形だね」と笑い合っていました。
私はいつからキノコが嫌いになったのでしょうか。
マザーテレサは「愛の反対は、無関心」という名言を残しました。
こんな記事を書いてしまうほど、関心があるということは、私はキノコに対して愛を持っているのでしょか。
臭くてぬめっとして、気持ち悪い見た目で、たまに人を殺す男性器に似たキノコ。
もしかするとこれは、未来の自分かもしれません。老人になる未来の自分を嫌って、キノコを嫌っていたのかもしれません。
私は41歳になりました。歳を取ることに嫌悪感を覚えつつ、歳を重ねることを受け入れなければいけない年齢になりました。
私はキノコになることを嫌がっていましたが、いずれキノコになることを受け入れなければならないのです。
「人はいずれ灰になる」。私が定期的に思い出している言葉です。
ビックバンが起き、地球が生まれ、海が発生し、植物が育ち、動物になり、人間が誕生しました。
人間は元々、植物。死ぬと人間は灰になり、それが肥料となり、木の一部となり、木の子、つまり、キノコになります。
私もいつかキノコになる。
そんな人生の後半を意識して生きてみようと思います。
そして、山菜取りに来たあなたに会いたい。
私は、毒キノコとして。